「他人を軽蔑する考え方」と「物事を俯瞰する考え方」。
どちらも上の方から物事を見るという点では同じです。
でもやっぱり何かが違います。
一般的には次のように考えられています。
まず、「他人を軽蔑する考え方」は、自分自身が中心にいます。
または、自分が所属するグループを中心に置きます。
そのうえで、他人を見下したり、否定したりします。
割と感情的で視野が狭く、一方的な考え方です。
偏見や先入観もあります。
一方、「物事を俯瞰する考え方」は、広い視点で物事を捉えようとします。
そのときの状況を超えて、全体的に理解しようとする考え方です。
客観的で、感情や偏見に影響されにくい考え方です。
「他人を軽蔑する考え方」では、表面的な特徴や印象で他人を判断しがちです。
「物事を俯瞰する考え方」では、多角的な視点で、それまでの背景などを考慮しながら最も良いと思われる判断をします。長期的な影響も考慮します。
「他人を軽蔑する考え方」をする人が行いがちな行動は、軽蔑、無視、攻撃的な態度があります。これにより、対立を引き起こしがちです。
「物事を俯瞰する考え方」をする人が行いがちな行動は、より未来志向で考えて協力的な態度です。今後も続けられる解決策、包括的な決定をする傾向があります。
自分なりに考えました。
「他人を軽蔑する考え方」は、自分自身は今の位置から変わろうとしません。
標高0メートル付近にずっと居座ります。
そして、対象となる人を海抜0m未満に下ろします。
他人を下に見て、あーだこーだ言います。
一方、「物事を俯瞰する考え方」は、自分自身が標高1000m以上の山に登ります。
世の中を一望できる位置から景色を眺めます。
そして、景色のなかにいる人を観察します。
他人がどういう状況でどういった行動しているかを判断します。
このように考えると、「他人を軽蔑する考え方」と「物事を俯瞰する考え方」の違いがわかりやすくないですか。